PBLとものづくりの効果
ミライ・メイカーズラボのPBL学習では、生徒たちが自ら課題を発見し、解決する力を育てています。その一つの成果として、ある生徒がロボット大会に挑戦するため、ラジコン型ロボットを製作しました。彼が直面したのは、PS3のコントローラーとESP32マイコンを使った無線通信の実現という技術的な課題でした。これは高校1年生のレベルを超えた内容であり、私自身も未経験の領域でした。長年高校教員として指導してきた中で、「指導者は教えるもの、生徒は習うもの」という固定観念がお互い染みついていましが、PBL学習ではそれが通用しません。指導者自身も学び手となり、生徒と共に挑戦することが求められます。私は生徒と一緒に情報を集め、試行錯誤を繰り返しながら解決方法を模索し、ラボの日以外でも情報交換しました。最終的に成功を収めたのは、生徒自身が自分で考え、挑戦し続けたからこそです。この過程を通じて彼は「自分で課題を解決する力」を実感し、大きな自信を得ました。それにより学習意欲が高まり、模試の成績も向上しました。さらに、運動部に所属しながら忙しい日々を過ごしている中でも、PBL学習で得た経験が学校生活にも良い影響を与えています。私自身も、生徒と共に学び、挑戦し、成長する喜びを実感できたことは大きな収穫でした。画像は生徒が作成したプレゼン資料の一枚です。